「朝日おとうさん新聞」連載コラム第3回目が掲載されました
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2014年12月からスタートした「朝日小学生新聞」に同封される「朝日おとうさん新聞」紙上の連載コラム<<アドラー心理学による「勇気づける」子育て>>の第3回目が掲載されました。
ご一読頂ければ幸いです。
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アドラー心理学による「勇気づける」子育て
第3回: 目の前の境遇を、どう捉えるか
皆さん、こんにちは。株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一です。
このコラムでは、「アドラー心理学」をベースにして、子どもの自立に不可欠な(1)勇気(チャレンジ精神)(2)責任感(3)協調精神を育むコツをお伝えしています。
今回は、中学受験の合否結果も出ているこの時期に参考になるお話をします。
もしかしたら、あなたのお子さんは、今回希望通りの結果を得られなかったかもしれません。アドラー心理学には「人間は、自分流の主観的な意味付けを通して物事を把握する(認知論)」という考え方があります。第一志望に合格できなかったという現実に対して、人はそれぞれ自分独自の“メガネ”を通して意味付けをしている、ということです。
多くの挫折を通して成長してきたおとうさんからすれば「良い経験だ」と思えることを、子どもは、「この世の終わり」と感じているかも知れません。前回のコラムでもお伝えした通り、ここで大切なのは、子どもの気持ちへの「共感」。大好きなおとうさんからの「共感」を実感できれば、子どもは次のチャレンジに向かう事ができます。
もうひとつ、アドラー心理学の重要な考え方に「自己決定性」があります。目の前の境遇をどう捉え、どう対応するかを決めるのは自分次第、ということです。期待通りの結果を得られなかった今、その現実を直視したくないからと言って、「志望校に合格できなかったのは、周りの環境や人のせいだ」と非建設的な考えに閉じこもるのか。それとも、この経験をバネにして、「次こそは!」と新たなチャレンジ精神を奮い立たせるか。
あなたは、子どもにどちらの対応を望みますか?
その時、どんな勇気づけが適切か考えてみて下さい。