「朝日おとうさん新聞」連載コラム第4回目(最終回)が掲載されました
株式会社子育て支援のホームページをご覧頂き、まことに有り難うございます。
2014年12月からスタートした「朝日小学生新聞」に同封される「朝日おとうさん新聞」紙上の連載コラム<<アドラー心理学による「勇気づける」子育て>>の第4回目(最終回)が掲載されました。
ご一読頂ければ幸いです。
なお、新しい形式での新連載を予定しております。
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アドラー心理学による「勇気づける」子育て
第4回: 感謝の気持ちで依頼
皆さん、こんにちは。株式会社子育て支援の代表取締役、熊野英一です。このコラムでは、「アドラー心理学」をベースにして、子どもの自立に不可欠な(1)勇気(チャレンジ精神)(2)責任感(3)協調精神を育むコツをお伝えしています。
今回は、新入学・新学期目前の今だからこそピッタリの、子どもの自立への取り組みをご紹介します。
責任感の弱い人は、自分の選択の結果が思わしくない時、他人や環境のせいにします。職場にいたらイヤなタイプです。今から自分の行動・選択の結果責任を負う、という練習をしましょう。今月までは、つい甘やかして、忘れものを届けたり、寝坊しそうな朝には起こしたり、部屋のかたづけをしたり。でも、4月からは心機一転。「自分のことは自分でやる」という習慣づけに挑戦。この積み重ねが、将来の社会での活躍に影響します。いきなり上から押し付けるのではなく、「君はもう充分大きいからできるよ」と、子どもへの信頼を示し、大人扱いすれば子どもも悪い気はしません。自然と気持ちが前向きになる4月が、責任感を育む好機です。
アドラー心理学では、幸福の3条件を定義しています。(1)ありのままの自分を受け入れ(自己受容)、(2)家族や友人など周囲の人たちを信頼する(他者信頼)。そして、(3)信頼する他者に貢献する(他者貢献)ことで、感謝される喜びを知り、自己受容できる、という循環構造です。さあ、自立の最終段階、協調精神の育成です。是非、家庭内で他者貢献を実感できるよう、4月からは家事の役割分担を決め、任せてみてください。命令ではなく、感謝の気持ちで依頼すれば、勇気づけられた子どもは、意外と喜んで役割を受け入れます。